

皆様:
今年も残すところあと10日あまりとなりましたが、皆様いかがお過ごしでし ょうか。
さて、我がモンゴル民族文化基金主催の「第15回学術交流会」が12月1日 に千葉大学で 開催されました。それでは学術交流会について、ここで簡単に報告させていただ
きます。
今回の学術交流会はモンゴル民族文化基金と千葉大学文学部が共同で開催し、 60名を超える 方々が参加されました。
第一部の「研究発表」では、東京で会社員として勤務す るブリンチメグさん、 東洋大学大学院のビンジュンさんの発表のほかに、中国西北民族大学の研究者で
トゥ族(ツァガン・ モンゴル)出身の王国民先生がトゥ族のゲサルについて発表を行なった。
第二部 の「北東ユーラシア における口承文芸」と題するシンポジウムでは、内モンゴル大学のムンフジャヤ 先生がモンゴルの英雄 叙事詩について、西北民族大学のバト先生がアルシャ・モンゴルの口承文芸の伝
承について発表を行なっ た。それに続き、千葉大学の中川裕先生が、アイヌの英雄叙事詩について、映像 と録音資料を見せながら 説明しました。最後の発表者として、同じく千葉大学の荻原真子先生が、ユーラ
シアの各地域に語り継が れている英雄叙事詩について網羅的に説明し、叙事詩は知的財産であると力強く 訴えました。 シンポジウムの最後に内モンゴル大学の教授で今、外国人研究員として千葉大学
に滞在中のダワ・タヤ先 生がコメンデータとして登場し、4名の先生の発表を分かりやすくまとめていた だきました。 先生方の発表に対して、多くの質問、コメントが出され、それぞれの発表者が
真剣に答えてました。12 時半過ぎに始まった会議が夕方6時過ぎまで続き、時間が経つのが本当にあっと いう間でした。
その後、第三部の「文化交流会」に移り、料理と飲み物を口にしながら、千葉 大学ユーラシア言語文 化論講座による「ユーラシアの写真展」、我がモンゴル民族文化基金の活動を紹
介するパネルを皆で楽し く見ることができました。また、ミニ・コンサートとして、モンゴル人による歌 、躍りのほか、3名の日本 人による馬頭琴の演奏が披露され、9時近くまで皆で盛り上がりました。
今回の学術交流会の開催に関して、千葉大学文学部の先生方、同大学に在籍す るモンゴル人留学生たちが 会場の設定、受付、料理の手配をはじめ、多くの仕事をしていただきました。ここで心からお礼を申し上げたいと思います。また、我が基金の在京の理事たちも、当日朝早くから会議場へ足を運び、協力していただきました。本当にありがとうございました。
諸般の事情により、学術交流会の報告が遅れまして、本当に申し訳ありません 。心からお詫びいたします。 それでは、皆様くれぐれもお体に気をつけ、良いお年をお迎えください。
呉人徳司 (モンゴル民族文化基金学術部長
東京外国語大学AA研准教授)