理事長挨拶 /モンゴル民族文化基金

　　　　ハスバートル　モンゴル民族文化基金理事長を務めているハスバートルです。
　2014年に、当基金の第6回総会において第7期理事会の理事長に選ばれ、非常に光栄に思っております。同時に、責任の重さを身にしみるほど感じております。
　当基金が2002年に設立されて以来、すでに12年の年月が経ちました。これは、諸先輩理事長、理事や会員の皆さんの継続的な努力及び暖かいご支援、ご協力をいただいた個人や団体のおかげだと思います。当基金を代表し、また一人のモンゴル人として心から深く感謝申し上げます。
　当基金の主な事業は、中華人民共和国に居住し、モンゴル語で教育を受けている小中学校、高校の生徒に奨学金を与えることです。奨学金はわずかな金額ですが、故郷の子供たちの勉学のために少しでも励みとなれば、日本にいる私たちモンゴル人にとって嬉しい限りであります。おかげさまで、これまでに内モンゴル自治区、新疆ウイグル自治区、黒竜(こくりゅう)江(こう)省、吉(きつ)林(りん)省、遼寧省、甘(かん)粛(しゅく)省、青海(せいかい)省なの地域のモンゴル語で教育を行っている23校、延べ825余名の学生に奨学金を与えました。また、当基金の主催、共催でモンゴル文化を紹介するイベント、コンサートも開催し、学術交流会をこれまでに24回実施しました。
　今後も、我々在日モンゴル人は、“継続は力なり”、“団結は力なり”を胸に、当基金の活動を通じて、故郷の未来、モンゴル民族の未来である子供たちを引き続き支援していく所存であります。価値観を共有するもっと多くの在日モンゴル人が我々と一緒に、我がモンゴル民族の未来のために貢献することを期待しております。
　皆さん、今後とも引き続きご指導、ご鞭撻、ご支援を賜るようお願い申し上げます。

2014年12月15日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　モンゴル民族文化基金
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　理事長　　ハスバートル